降り続く雪
積りに積もった屋根の雪
下ろすべきか…
下ろした方がいいのはわかってる…
でも危ないし、どれほど時間がかかるのかもわからない。
ましてや離れた実家の雪ともなれば、なかなか踏み出せない。
でも、雪害のニュースも聞こえてくるからなんとかしなきゃ…
そんな方むけに
我が家の屋根の雪下ろしにかかった時間、方法を紹介します。
雪下ろしにかかる時間
私は1人で、そして本来のやり方とは異なる下ろし方をしているので、
あくまでも参考までに…
今回雪下ろしをしたのは1階の屋根。
2階のベランダから命綱を垂らして身体にくくりつけて作業を行いました。
天候は曇り時々晴れ
2階の屋根にも大量の雪があり、様子をうかがいながらの作業。
使った道具は雪ハネとロープのみ!
身体にくくりつけてあるロープの長さを左手で調整しながら、右手の雪ハネで雪を下ろしていきました。
休憩を除いた5時間で、下ろせた雪の量は…
4m(屋根の長さ) × 11m(屋根の幅) × 1.3m(雪の厚み) = 57.2㎥ でした。
多いか少ないかはわかりません!
このやり方であればせいぜい1時間当たり11㎥ほどのペースですね。
命綱は必須
年配の親が屋根にのぼることは止めるけど、いざ自分がやってみると面倒で…
なんてことは言ってられません!
雪が靴の底にほんの少し付いただけで恐ろしいほど滑ります。
晴れていたらなおさらかと…
実際私も今回自作の命綱ではありましたが、2回救われました!
もし付けていなかったら勢いよく屋根から落ちていました…
じゅうぶんに注意をしていても、不意に滑ってしまうことがあるので
雪下ろしの作業をする際は必ず命綱を用意してください。
命綱は「固定している場所から真っすぐ下がった場所」がもっとも安全
命綱を付けているからといって、どこまでも安全かというとそうではありません。
レスキュー隊が屋上から壁をロープを使って降りてくる様子をイメージするとわかりやすいのですが、
これが「固定している場所から真っすぐ(最短距離で)に下に向かう」状態です。
命綱をしていても危険なのは「真っすぐではない」状態。
私の例をいうと
ベランダは2階の中央にありますが、雪を下ろしたいのは中央だけではありません。
左右の雪も下ろしたいのです。
ですがその際、いくらロープを張っていたとしても安全とは言えません。
もしバランスを崩してしまったら…
ロープを固定している場所を中心として、くくりつけたロープは振り子となり、身体は重力に引かれます。
↓こんなイメージ
命綱に体重を預ければ預けるほど、この「中央に向かおうとする」現象が起きます。
注意していても、とっさに命綱へ体重を預けた瞬間に、勝手に身体が中央に向かおうとします。
すると足元にいくら注意していても自分が向かいたい方向と違う方向へ移動する力が加わるので、なかなかコントロールできません。
一歩、二歩と移動した先にほんの少し雪があったら…
傾斜の具合にもよりますが、簡単に転倒してしまうでしょう。
ですので、できるだけ固定位置から真っすぐ下がった場所で作業をするようにしましょう。
雪の1㎥あたりの重さ
雪の重さって意外とわからないですよね?
調べてみたところ、1㎥あたりの雪の重さは…
降ったばかりの新雪であれば 50kg ~ 150kg
水を含んだ雪や、圧雪で固まった雪であれば 250kg ~ 500kg にもなるそうです。
1㎥ですよ!?
今回私が下ろした雪はそれほど圧雪にはなっていなかったものの、
下の方はある程度しっかりまとまっていましたが、
新雪ということもあり少なく見積もって50kg。
下ろした雪の体積が約57㎥だったので…
約3トン!
軽自動車が4台ほど!
そう考えると屋根の上にある雪がどれだけ重いかがわかりますよね!
雪の重みと滑降してきた勢いで…
我が家の軒下が倒壊してしまいました…
この倒壊した事実があったからこそ
今回危険を承知で、時間と労力を費やして雪下ろしをしたわけです。
この雪の量
半端じゃないですよね…
屋根の雪下ろしの作業時間まとめ
基本的に屋根の雪下ろしは1人でやるべきことではありません。
何かあったら大変ですから…
いざやるとなっても
屋根の雪下ろしをするか悩むほど積もっているのであれば
1日では終わらない量ではないかと思います。
ましてや1人でやるとなれば、危険を伴いますし
それ相応時間、労力が必要です。
故郷が雪深い場所にある方は
この機会にいちど実家に連絡してみてはいかがでしょうか?
もし雪下ろしをしなければいけないようであれば
ぜひともその力を貸してあげてください。