雑記

現場視点での私的解釈 ISO22002-1 第4章

2021年2月12日

ISOの表現は難しいことが多いので

食品工場の現場レベルでどういったことが求められているのか?が

わかりにくい!

だいたいこんな感じのイメージというところを

食品製造工場に約10年勤務し、

食品安全チームの運営に携わる私が

私的解釈をしたうえで

シリーズ記事にしていきます。

初回となる今回は第4章です。

目次

建物の構造と配置

第4章で求められていること

  • 建物には害虫、害獣、雑菌が侵入、発生しにくい構造、設計であり、しっかりと保守されること
  • 製品を製造するにあたり、通常時、非常時においても製品になんらかの害を与えることがない環境であること
  • 建物内で製造することを考慮して、製造する製品に雨漏り等の害を与えない耐久性のある構造であること

上記のようなことが求められます。

それらがしっかりと管理されるために、管理しなければいけない項目はおおむね以下の通りです。

 

環境

  • 土地柄に準じた局所的な環境(大雨、大雪、洪水、浸水、砂塵)による汚染源は考慮されているか
  • 食品製造は目に見えない菌や毒物、異物などの危険物質が製品に入らない区域で行われているか
  • 目に見えない菌やなどの汚染物質から保護するための手段は、本当に効果があるのか?を定期的に見直しているか

施設の場所、敷地

  • 敷地の境目はだれが見てもわかりやすいか
  • 敷地への出入りは管理されているか
  • 敷地内の植栽は手入れされているか、または撤去されているか
  • 道、構内、駐車場に水たまりはないか
  • 上記箇所の水溜まりを防ぐ対策をとっているか
  • 敷地内は総合的に良い状態か(劣化がないこと)

第4章は経営者や管理者向けといえる

環境や建物の設計に関する章なので

現場でなんとかできるところは限られています。

なにか問題があるのであれば、

上司や経営者、管理者の方と相談する機会をもち

修繕するなどの対策が必要となります。

古い建物だと基準をみたさないのか

昔の基準で建築、設計された建物は

現在の基準に合わないことが多々あります。

基本的には立て直しや、増築、改築が出来ればいちばんですが、

運用面でカバーすることもできます。

例えば敷地内の水たまり。

どうしてもたまってしまう構造で、今すぐ対応できないとしても

水がたまったらその都度すくいあげるとか

スポンジ等で吸水する

などのような運用でクリアすることも可能なようです。

しかしながら、その場しのぎになってしまうことが多いので

根本的な改善をするのであれば、建物の設計や配置を変更することも必要なことかと思います。

あくまでも私的な解釈です

ISOの解説をする立場ではないので

あくまでも食品工場に勤めている人間の

ひとつの解釈だということを

念を押してお伝えし、

次回は第5章を書いていきたいと思います。

飽きずに最後まで書けるかわかりませんが。。。

ISO 22002-1 :2009

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