2021年度から大学無償化法を利用して、子供を大学に通わせよう!
そのためには所得制限をなんとかしなければ…
この際、離婚して生計を分けるのも方法の一つだな
そう考えるにいたったとして、それは最終的に可能ではありますが残念ながら来年からはほぼ無理です。
この法律では世帯所得がいくらかということが重要になるのはいうまでもありませんが
もうひとつ重要なのはその判断材料となる年です。
大学無償化 所得制限の基準となる時期
2021年から大学無償化法を利用して、給付型奨学金や授業料の減免を受けようとしたとき
判断材料となるのは2020年の世帯所得…ではなく2019年の世帯所得が判断材料となります。
ですから、すでに結果は出ています。
特別な要因がない限り、現在の世帯所得は関係ありません。
制度や所得制限の詳細に関しては以前に記事にしております。
離婚をして2年経過していたとしても気を付けるべき点
判断材料はあくまでも世帯所得です。
片親になって生活が苦しい時期が必ず出てきてしまうかと思います。
そんなときに子供がアルバイトをして生計を助けてくれるなら
助かるしありがたい!
でも稼ぐ金額はしっかりと把握しておきましょう。
学生だから… バイトだから…
といってその収入を把握していないことによって
世帯収入があがり、金額によっては減額されたり、対象から外れる可能性も。
これを防ぐためには親が自分の年間所得をしっかりと把握することに加え
子供にも稼いでよい金額をあらかじめ伝えておく必要がありますし、
この点では親子でコミュニケーションを密にしておきましょう。
審査は一度通過したら安心ではない
一度採用されたからといっても、油断はできません。
日本学生支援機構(JASSO)が奨学金の制度を運用している理由は
学ぶ意欲のある学生が、金銭面的な理由でその機会を失ってしまうことがないよう支援する
ことが第一です。
最初の審査だけでなく、毎年の成績も一定基準以上である必要があります。
また大学生になって環境も変化し、新たにバイトを始めることもあるでしょう。
でも時給1,000円以上や、まとまって仕事ができる環境がそろっていると
年間を通してみれば馬鹿にできない金額を稼いでしまうことも…
子供がどのようなアルバイトをして、どの程度収入を得ているのか。
親に内緒で高額のアルバイトをしている学生もいるのでは?
学ぶために通っている大学なのに、アルバイトに明け暮れるのは本末転倒のような気もしますし、
もともとこの法律の恩恵をうけるために離婚をした家庭であればなおのこと
子供の動向には気をつける必要がありますね。
大学無償化での離婚のメリット・デメリット
メリット
金銭的な面。
以前の記事で試算しましたが、年収600万前後の世帯が離婚による世帯分離を行い
大学無償化で受けられる恩恵をもれなく受けると
年収約800万ほどの家庭の金銭的な環境に近い状況になる。
※公立私立や自宅通学かどうかにもよるし、中学生以下の子供の人数にもよります。
デメリット
基本的には家族に会えなくなる。
そして親権者側へ家事育児の負担が全てのしかかる。
さらに親の気持ちよりも、ともに生活をしていた子供にとって大きな出来事になってしまう。
仕事でもともと家にいる時間が短い人や、もとから単身赴任をしている人であれば環境だけみれば大きく変化はないかもしれない。
離婚することによって、共同生活はできなくなる。
生活の支援金も金額や方法によっては
離婚していたとしても同一生計とみなされてしまう可能性があり、
そうなってしまうと、結局基準を超えてしまい対象外となってしまうリスクもある。
大学無償化で離婚 まとめ
この記事をここまで読んでいただいているのであれば
あなたも様々なことを天秤にかけているのだと思います。
夫婦で、親子で話し合える機会をしっかりとつくり、
なにを優先させるか
家庭の方向性を定めるべきでしょう。
話し合いができる環境であればですが…
離婚することによって、18歳未満の子供がいる世帯であれば
児童扶養手当も支給されますし、その子供たちもこの恩恵を受けられます。
誰のために、何のために
目的を家庭のなかで共有し、子供にとって明るい未来を準備してあげたいですね。
親は子供の幸せを願うばかりです。
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