生活の知恵

静電気を除去する8つの方法

2020年3月16日

日常生活のなか、静電気でイヤな気持ちになったことありますよね?

今回はこの「静電気」発生のしくみとその予防や除去などの対策について紹介します。

どれもカンタンですので、ご自身にあった方法を見つけてイヤな静電気から身をまもりましょう!

さっそく静電気の発生のしくみからご紹介します。

目次

静電気発生のしくみ

すべての物質には(+電荷)と(-電荷)が含まれていて、通常はバランスが保たれ安定しているのですが、2つの物質がこすれ合ったりすると、一方に(+電荷)が多くなり、もう一方に(-電荷)が多くなって静電気がつくられます。

静電気は衣類がこすれ合うことで発生し、体に蓄積します。

下敷きを髪に擦りつけて静電気で遊んでいる子供はこの仕組みを利用して(しくみを理解しているかどうかは別として)遊んでいます。

そして体に蓄積した静電気は空気中の水分に放電するか、物体に接触することで放電します。

ドアノブに触れようとして「バチッ!」となるのはこの放電による現象です。

私たちは普段衣類を身に付けているので、常に静電気を発生させるとともに、状況に応じて放電しているのです。

冬に発生しやすいイメージをお持ちの方が多いと思いますが、その原因もこの衣類の摩擦がおおきく関係しています。

湿度が高い梅雨時期の静電気は空気中の水分に放電しますし、夏場は薄着ですし、それに加え汗をかくことで静電気を蓄えにくい環境になっているといえます。

逆に冬は空気が乾燥していますし厚着にもなるので放電せずに体に蓄積しやすくなるのです。

ではさっそくこの静電気の7つの対策について紹介していきます。

8つの静電気対策(除去・予防)

静電気対策には、体へ静電気をためないように抑える方法や、ためてしまった静電気を放電する方法があります。

1.「静電気を逃がす」ことを心がける。

ドアノブやクルマなど電気を通しやすい金属系に触れる前に、ゆっくり電気を通す素材に触れましょう。セルフ式のガソリンスタンドでは「はじめに触ってください」などと書かれた静電気除去シートがありますが、これも同じ理屈です。事前にコンクリートやアスファルト、革製品、木の壁やクロス紙に触るのも効果的です。触れる場所をハンカチで覆ってから触れるのも効果があるそうです。

「バチッ」という前に、まめにこのように放電する習慣をつけましょう。

2.「金属製のカギなどを媒介して」触れる

「バチッ!」という静電気の痛みを感じる時は、体に蓄積した電気が指先など一箇所から一気に放電するためです。その対策として、カギや金属製のキーホルダーなどをしっかり持って金属に触れましょう。「バチッ!」となるのは握っている金属の先端部なので、痛みを感じにくくなります。

3.「触れ方」を変える

手開き手のひらの面で触れるだけでも有効です。これによって、電流が手全体で分散されるため、痛みをともなうような放電をかなり軽減させることができます。

4.適度に「加湿」する

冬場は暖房器具の使用や外気の乾燥によって、生活している空間が乾燥しがちです。風邪などの予防として加湿を行うことは一般的になっていると思いますが、実はそれ以外にも静電気の発生を予防できるという効果もあります。上記でもご紹介しましたが静電気は、空気中の水分に放電する性質をもっているからですね。そして静電気は湿度20%以下、気温25℃以下の環境下で発生しやすくなることがわかっています。冬場に静電気を感じやすいのはこのためで、静電気対策には、まず乾燥を防ぐことが大切です。

ただ、加湿のしすぎは別の問題(カビ、ダニの発生、健康被害)を引き起こしますので、湿度50〜60%程度を超えないようにしましょう。

5.洗濯の際に「柔軟剤」を使う

界面活性剤を主成分とした、洗濯用の柔軟剤には、衣類の表面を滑らかにし、摩擦を起こしにくくする効果があります。つまり静電気がたまりにくくなるということです。

コートなど、家庭で柔軟剤洗いなどできない衣類には、同様に界面活性剤を主成分とした静電気防止スプレーをかけると、柔軟剤を使った場合と同様の効果が得られます。

6.「肌、髪の保湿」に気を遣う

肌が乾燥すると、+電荷と-電荷のバランスが崩れ、静電気が起きやすくなります。モノや人と触れ合う部分の皮膚の乾燥を防くだめに、ハンドクリームや保湿クリームなどを活用し、放電しやすい状態を作ってあげましょう。このひと手間だけで、静電気を溜め込みにくくなります。

ですが、保湿クリームを塗りすぎてしまうと洋服がしみになってしまう場合があるので、塗り過ぎには注意が必要です。

また、髪の長い女性は、冬になると静電気を帯びやすく、傷んでいればいるほど髪は乾燥状態に陥っています。そのため、シャンプー後にはできるだけトリートメントをして、しっかり保湿しましょう。さらに、お風呂上りや朝のスタイリング時に「アウトバストリートメント」と呼ばれる洗い流さないトリートメントを適量つけて、乾燥を防ぐようにするとより万全です。

7.「身に付けるもの」を選ぶ

冬服の画像

衣類

衣類の組み合わせによっても、静電気は起きやすくなります。+電荷と-電荷の性質の持った洋服の素材を組み合わせると、冬は重ね着した服同士が擦れて静電気が発生しやすく、知らず知らずのうちに静電気を溜めこんでしまうことになります。

この+と-の電荷の差がおおきいほど、静電気が発生しやすくなります。

衣類の組み合わせ以外にも、古く毛羽立った衣類やマフラーやストールなどの小物使いも気を付けましょう。

また、繊維から水分を除きすぎると肌触りが悪くなり、摩擦が起こりやすくなりますので、乾燥機での乾かしすぎにも注意しましょう。

+電荷を帯びやすい繊維とは?

毛皮、ウール、ナイロン、絹など

-電荷を帯びやすい繊維とは?

アクリル、ポリエステル、アセテートなど

例えば、フリースに使われるポリエステル(-電荷)の素材とセーターに用いるウール(+電荷)素材は、電荷の差がおおきく、静電気が発生しやすい組み合わせです。

逆に静電気が起こりにくい組み合わせとしては、ポリエステル(-電荷)素材のフリースとアクリル(-電荷)素材のセーターなどがあります。また、アクリル (-電荷) 素材のセーターに、ポリエステル (-電荷) やアクリル (-電荷) 素材のインナーを合わせても静電気は起こりにくいです。

比較的に綿や麻は電荷を帯びにくい素材といえるようです。


ゴム底の靴は、足下から地面に放電できないため体に帯電しやすくなります。一方、革靴は帯電しにくい効果があります。

正式に静電気帯電防止靴とよばれる靴もあるようです。

8.「その他」にもある!静電気防止法

静電気防止スプレーを使う

静電気防止スプレーは、静電気を防ぐための対策として活躍するアイテムです。しくみは柔軟剤と似ていて界面活性剤の効能を利用しているものが多いようです。静電気に関する様々な悩みを解決したい場合は、静電気防止スプレーの活用をおすすめします。

水のスプレーを使う

いちばんカンタンでわかりやすいですね。できるだけ細かく噴霧できるスプレーを用意し水を入れたら、身に付ける衣類の内側に吹きかけるだけです。

こちらのしくみも乾燥を防ぐことで摩擦を減らし、静電気の発生を抑え、かつ湿度が上がるので自然放電も期待できます。

以上対策のご紹介でした。

静電気除去のまとめ

ご紹介した内容をふりかえると

  • 静電気の原因は摩擦
  • 静電気は逃がせる
  • 金属に触れる前に壁や床に触れる
  • カギなどを持って放電させる
  • 触れ方を変える
  • 湿度を適度に保つ
  • 衣服の洗濯には柔軟剤を使う
  • 肌、髪も保湿する
  • 服や靴の素材に気を付ける
  • 水や専用のスプレーを使う

これらを意識することで、今後静電気でイヤな気持ちになることを減らすことが出来ます!

ご自身にあったやり方で静電気とはオサラバしましょう!

それでは

最後までお読みいただきありがとうございました!

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